【概要編】決めてもらいやすい見積書の作り方
クライアントがあなたの提案を気に入ってくれたら、必ずこういわれまます。「見積をいただけますか?」と。
発注手前の大切なステップ!
案件のヒアリングor提案で話したことを、金額や取引条件に落とし込み明記した書類、それが見積書です。
一般的には何が書かれている?
宛名 | 会社宛て、担当者宛てなど。クライアントの事業所が複数ある場合は確認を |
見積日(日付) | 見積有効期限と紐づく |
見積書No | 見積書の特定と今後の発注書・契約書・請求書と紐づく。取引先から問合せがあった際もナンバリングされていると便利です。 |
件名 | プロジェクト名の提案 |
発行会社情報 | 名前・住所・連絡先 |
支払い条件 | 見積時に口頭ではなく書面で提示 |
見積有効期限 | 見積日と紐づく |
摘要(品目でも可) | 商品名やサービス内容。軽減税率の対象となる品目にはならない品目と区別できるように記載しましょう |
数量・単位・単価・金額 | 数量・単位・単価はかなり重要 |
小計(税抜)・消費税・合計(税込) | 源泉徴収税に影響する |
備考 | 実はかなり大事 |
社印、担当印 | 認印なので法的効力は無し。社内ルール次第 |
納品期日 | 見積時に希望納期などあれば |
納品場所 | 見積時に希望場所などあれば |
今のをすべて埋めて提出されば完璧??
そうですが、そういうことでもないです。
決めてもらいやすい見積書の作り方
具体的な作り方はググれば&ひとつ前のシートをみればわかるのでそうしてください。
せっかく時間をかけて見積を作るのだから、すんなり決めていただきたいですよね!
ここでは作業の方法論ではなく、お仕事を受注するためにいかに決めてもらいやすい見積を作るか、についての考え方についてお伝えしていきます。
そもそもなぜ見積書が必要なの?
認識を合わせる書類なので、すでにクライアントに伝えてある内容なども確認の意味で具体的に明記しておいた方がよいです!
費用・支払条件→他社と相見積をとっている可能性もあります。可能なら相見積の条件を事前に聞いておき、明細などに反映させましょう。
取引条件→安易な納期設定をしないことにも注意しましょう。記載してしまう以上、それがエビデンスとなりトラブルをうみます。
また、大前提ですが提出期限を守ることは必須です。できるだけ早く見積書を作成し提出できるようにするためにも、スムーズな見積書作成に慣れておくことが大切です。
ちなみにですが、かっちり要求と金額が決まっている仕事であれば、それで問題ないと思います!!
しかし、クリエィティブな案件の見積になればなるほど・・・
クリエイティブな見積書で勝負せよ!
ただの書類なのにクリエイティブってどういうこと?と思うかもしれませんが、
大きなプロジェクトになるほど見積書の項目や記載は複雑になります。
そのような見積書については、必ず口頭での説明をセットにすることを心がけてください。そう、提案書と同じです。
ここではクライアントと交渉しやすい、クライアントが発注しやすい見積書のことを「クリエイティブな見積書」と定義して解説していきます。
きっちり項目をもうらすることよりも・・・
見積を出す際には認識合わせが必要とお伝えしました。ここで、見積書を受け取ったクライアントの立場になって考えてみましょう。
当然、依頼した内容通り、かつ予算の範囲内の見積書がもらえればOKなのですが、
クライアントがあなただけに依頼をしていない可能性もあります。その場合の比較材料としてはやはり他社との違いです。
見積書は、他社との違いを出すことができる最大の企画書と言っても過言ではないと思っています。
図の右側にあたる「想定外」、あなたに発注がくるとこんなことができますよ、こんなお得がありますよ、という「良い裏切りポイント」を考えて見積書に入れてみるのです。
あなたがクライアントの立場で考えましょう
このような依頼内容で見積を考えてみましょう。
あなたならどちらの見積書に魅力を感じますか?
魅力を感じる理由は何でしょうか??
こうして並べてみると、見積書はコミュニケーションツールの役割が大きいと思えてきますよね。
もしかするとA社も、B社が書いているようなことはやるつもりで見積を出しているのかもしれません。それ以上のことをやってくれる可能性だってあるでしょう。
ただ、並べた時の印象は一目瞭然です。仕事に対して価値を持ってもらえるか、相手を意識して見積を作れるか、が大きな決め手になるのです。
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